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おひつの正しい使い方!おひつの魅力とごはんを長持ちさせるコツとは?

2024.02.25

おひつは日常生活ではあまり使わないアイテム。旅館に泊まった時ぐらいでしょうか。そんなおひつですが、実は「使い方によってはご飯をもっとおいしくするチカラを秘めたグッズ」として再評価されているって知っていましたか?ぜひおひつの使い方をマスターしておきましょう!

  1. おひつとは?使い方は?
  2. おひつの歴史を紐解く
  3. おひつはなぜ家庭から消えたのか?
  4. 炊いたご飯は炊飯器で保温にしておいていいのだろうか?
  5. 炊飯器に入れっぱなしにしないごはんの保存方法は?
  6. 新世紀のおひつは木製・セラミック製・プラスチック製
  7. おひつの魅力とは①正しい使い方ならお米の水分を最適な状態で保つことができる
  8. おひつの魅力とは②木材には防腐・殺菌効果がある
  9. おひつの魅力とは③ほのかな木の香りがご飯をおいしくする
  10. おひつの魅力とは④土鍋でご飯を炊くならおひつに移すと完璧
  11. おひつの魅力とは⑤正しい使い方なら長時間保存ができる
  12. おひつの使い方①まず、ご飯が炊けたら…
  13. おひつの使い方②食べ終わったら…
  14. おひつの使い方③洗い終わったら陰干し
  15. おひつの使い方④黒ずみが出たら
  16. おひつでご飯をおいしく長持ちさせるコツ
  17. ちょと待って!おひつを買ったその日にしておくこと
  18. 正しい使い方でおひつごはんをおいしく楽しもう
引用: http://www.d-department.com/images/stup/itemcode/8588298129383475_1.jpg
おひつは炊飯器や土鍋で炊いたご飯を移し替えて保存しておくためのフタつきの容器のことです。多くは木製でできていていますが、中にはセラミックやプラスチックでできたものもありますね。現代の日本の家庭ではあまり見かけないアイテムです。しかし、最近おひつのチカラが再評価されています。
引用: http://www.d-department.com/images/stup/itemcode/8588298129383475_5.jpg
おひつは平安時代にはあったといわれています。平安時代の古い辞書に「飯櫃(いいびつ)」という項目があり、おひつのことが載っています。一般庶民が白米をたらふく食べられた時代ではありませんが、やんごとない貴族たちはおひつでご飯を保存していたのでしょうね。
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さらに江戸時代ではお米は釜で炊いておひつに移すことが当たり前に行われていました。重くて熱いお釜を食事スペースに持ってくるのは大変ですし、炊けたご飯をお釜に入れっぱなしにすると焦げてしまうため、いったんおひつに移し替えていたんですね。
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おひつが日本の家庭から姿を消し始めたのは昭和30年ごろと言われています。この時期は電気炊飯器が家庭に普及しだした時期。それからご飯は炊飯器に入れっぱなしにするようになり、おひつを使わなくなりました。読者の皆さんも家庭でおひつを日常的に使った経験のある方は少ないのではないでしょうか?
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炊飯器で保温するとご飯は冷めませんし、ある程度の時間であれば固くならずに置いておけますよね。では味はどうなっているのかというと、時間経るごとに落ちて行っています。炊きあがったご飯を保温にしておくと、ご飯の糖とアミノ酸が反応してメラノイジンという物質を褐色の物質を作り出し、ご飯が黄色っぽくなってしまう原因になるのです。
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ご飯を冷凍するという方法を取られている方が多いと思います。少し味は落ちますが、冷凍したご飯は炊飯器で保温しつつ放置するよりは良いようですが…。そしてもうひとつ!おひつで保存するという方法に再び注目し、おひつを上手に使ってごはんを美味しく食べる人が増えてきたのです。
引用: https://www.rakuten.ne.jp/gold/ganbareokusan/item/ohitsu/img/keyv.jpg
最近のおひつはだいたい3種類に分けられます。まずは木製のおひつ、これが一番多いようです。同じ木製でも使っている木はさわら、ひのき、杉などいろんな種類がありますよ。そして新時代のおひつとして登場したのがセラミック製です。デザインが現代的なものもたくさんあります。最後にプラスチック製のおひつ、これは旅館でよく見かける簡易的なおひつです。
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おひつの多くは木製です。さわらという木でできていることが多いようです。木は切られて製品になった後も呼吸をしています。おひつの木材はご飯が熱々のときは水分を吸収し内側に蓄えます。ご飯が冷めてくるとため込んだ水分を放出してごはんの水分を補ってくれます。おひつで保存するとご飯がいつもちょうどよい水気で食べられるんです。
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桜餅を桜の葉で、柏餅は柏の葉、おにぎりは竹の皮で包まれていることがありますよね。それは木材や葉には防腐効果・殺菌効果があるから。これを一番上手に利用しているのはお寿司屋さんです。お寿司屋さんのネタケースにはさわらの板が敷かれています。また生ものを切るまな板はヒノキを使っていることが多いんですよ♪木製のおひつにも同じように防腐効果があり便利なのです。
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木製のおひつにごはんを移すと、ご飯にほんのりと木の香りが移ります。あまり強い香りだと気になるのですが、ほんのり、であれば木の香りはご飯をさらにおいしそうな香りにしてくれます。
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土鍋でご飯を炊くご家庭では、おそらくごはんを土鍋に入れっぱなしにしていると思います。土鍋は熱が冷めにくい素材ですが、木製のおひつと違い土は水分を調節するような機能はありません。なので、そのままにしておくと水が出て少しべちょっとしてしまうのです。せっかくおいしく炊けたご飯がもったいない!そういう場合はすぐにおひつに移してしまえばおいしいままキープできるんですよ!
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おひつでご飯を保存する場合、何時間ぐらい安全に保存できるでしょうか?実は少なくとも12時間は大丈夫だといわれています。ということは夜炊いたご飯を半分おひつに移して、朝ご飯で食べたり、おにぎりにしてお弁当に入れても大丈夫なんです。常温保存でもカチカチにはなりません!
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ご飯が炊けたらすぐにおひつにご飯を移しましょう。この時おひつにご飯粒がくっつくのが気になる人は、おひつの中に薄いガーゼを一枚敷いておくと便利ですよ。そして常温で保存しましょう。いくら防腐効果があるとはいえ、夏場は一日で食べきってしまうくらいを心掛けてくださいね。
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スポンジを使い水かぬるま湯で洗いましょう!たわしを使うならなるべく柔らかめのものをチョイスしてくださいね。あまり固いものだと木が毛羽立ってくるので注意が必要です。汚れが気になるときは中性洗剤や粉のクレンザーを使って洗ってもOKです。使い終わったらすぐ洗うことが基本ですがうっかり忘れていたら、まず水を張ってこびりついたご飯をふやかしてから洗うと洗いやすいです。
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洗い終わったおひつは清潔なふきんで水分をよくぬぐいましょう。そして陰干しして乾かします。日光消毒のほうがいいような気がしますが、実はNG。直射日光は木を変形させてしまうことがあります。おひつがゆがんで壊れてしまう原因になるので必ず陰干しにしてくださいね。
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おひつを使っていると、内側に黒ずみが出ることがあります。これはお米のでんぷん質と木のタンニンが反応して黒ずんでしまうんです。無害ではありますが、気になりますよね。その場合は目の粗いサンドペーパーを使い、次に目の細かいものを使って木肌を少し削りましょう。コツは木肌の流れに沿ってかけること。
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もし自信がないようでしたら、おひつを買ったお店に相談してみましょう。職人さんがメンテナンスをしてくださることもあるようです。そちらのほうが安心かもしれませんね♪
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おひつの保存でご飯を長持ちさせるコツは、ご飯を移す前のおひつはよく乾かしたものを使うことです。木に水分が残っていると、ご飯の水分を吸収しにくくなってしまいます。それではおひつに入れた意味が半減してしまいますよね。なので洗った後の陰干しをしっかりすることがポイントです。しっかり乾かせばおひつのチカラを存分に発揮できますよ!
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おひつを買ったら、まずアク抜きという作業が必要です。これは最初の一回だけでOKです。まず、おひつの中にお湯を張り、お茶碗一杯ぶんぐらいのお酢をいれ軽くかき混ぜて3時間ほど置いておきます。そして酢水を捨てたら水洗いをして、水分をふき取り乾燥させましょう。これをしておけば木のアクが抜け、木の匂いもマイルドになります。
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過去の産物だとばかり思っていたおひつですがメリットがたくさんありましたね!使い方のポイントをしっかり押さえれば、毎日のご飯がさらにおいしくなりますよ♪ぜひお気に入りのおひつを探してみてくださいね!

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