床屋で散髪するとき、「バリカンで髪の長さを何mmに。」と注文します。バリカンの長さは数ミリ単位で切り分けるので、地肌が見えるか見えないかなど、印象の違いが出てくるのです。そこで、バリカンでカットした髪の長さを写真などを交えながら、比較していきます。印象を比較しながら、自分にあう髪型をチェックしていきましょう。

バリカンを使って髪を短くする人が増えています。なぜバリカンを使うのか、メリットについて挙げてみましょう。

バリカンで髪を短くすることで、髪の量が減り、洗髪がしやすくなります。洗いやすくなるうえ、シャンプー・トリートメントの分量も減るので、経済的でしょう。3mmほどの坊主に刈り上げると、シャンプーを使わずに、ボディーソープでも十分対応できるため、シャンプー代をうかすことができます。

バリカンで髪を短くすると、濡れてもすぐに乾くのでおすすめです。お風呂からでてタオルドライするだけで、ドライヤーの必要がありません。そのため、電気代が節約できます。ただし、坊主頭など髪が短すぎるときは、逆にタオルで拭けない場合もあるので、注意が必要でしょう。

髪が長いと、寝ている間にからまったり、朝起きると寝ぐせに悩まされる人も少なくありません。しかし、バリカンで坊主に近い状態にすれば、髪がもつれたり折れることがないので、寝ぐせの心配をしなくても済みます。朝のスタイリングに時間をかけたくない人におすすめです。

逆にバリカンを使うと、マイナス的要素が発生することもあります。どんな点がデメリットなのか、一緒に考えてみましょう。

夏の暑い時期に短髪はさっぱりしていて涼しそうですが、あまり短すぎてしまうと、太陽光で頭皮が熱くなり、冬場は冷たい空気にさらされて、寒く感じます。そのため、季節にあわせて髪の長さを調整したほうがよいでしょう。例えば、どうしてもバリカンで坊主にしたいときは、比較的気温が穏やかな春や初秋の時期を選んでください。

髪はつねに伸び続けるため、カットしてもまた生えてきます。バリカンで希望の長さにカットしても、また長くなってくるので、同じ長さをキープするために定期的にカットしなければいけません。例えば、6mmでキープしたい場合、その長さの間隔でくりかえしバリカンで刈り上げる必要がでてくるのです。

バリカンにはカットする長さ調整機能があり、自分の思うサイズに刈り上げることができます。ここでは、各サイズの違いについて解説していきます。

3mmの髪の長さにした場合、頭皮がうっすら見える状態です。いわゆる坊主スタイルであり、薄毛を気にしている人は、このスタイルがおすすめでしょう。髪の毛自体短く、頭皮が見える状態であることから、薄毛をカモフラージュしやすくなるのです。最近抜け毛が気になって将来不安に感じている人は、思い切って3mm坊主を検討してみましょう。

若干短めの坊主といった印象の6mm刈り上げは、野球部員に多いヘアスタイルです。地肌が見えない程度なので、ビジネススタイルとしても十分対応できるでしょう。とはいっても3mmとさほど違いがないので、夏や冬の季節は帽子などで日光や寒気を防ぐように心がけてください。

6mmは刈り上げていることがはっきりわかるのに対して、9mmになると分かりづらいので、刈り上げが嫌な人は9mmがおすすめです。本来、刈り上げの魅力は、「ワイルドさ」の象徴であり、ダンディなイメージに仕上げたいのであれば、3～6mmが理想的ですが、オシャレを重視するのであれば、9mm以上をキープすべきでしょう。

15mmにもなると、坊主頭の髪が伸びた印象で、むしろ、坊主と呼べないレベルです。これぐらいの髪の長さになれば、カラーやパーマでアレンジすることもできます。また、トップだけを残してあとは刈り上げる「ソフトモヒカン」や「ツーブロック」にもチャレンジできるのです。坊主は嫌だ、オシャレメンズになりたい人にぴったりでしょう。

バリカンにはアタッチメント機能があり、長さ調整が可能です。一般的にどれくらいの長さに刈り上げるのか、各サイズについて解説します。

最近、ツーブロックといったヘアスタイルが流行っており、トップはそのまま残して、サイドやバックを刈り上げるスタイルです。刈り上げる部分は、地肌が見える程度なので、トップとの違いがあり、立体的でオシャレな印象になります。年代でみると、20～40代男性は6～9mmが一般的で、派手さを抑えたいのであれば、9～12mmがおすすめです。

男性らしいワイルドさをヘアスタイルに求めるのであれば、しっかり刈り上げるスタイルが理想です。これがよくでるのが0～6mmで、9mm以上になると男らしさを打ち消してしまうおそれがあります。男らしい印象にしたいのか、オシャレなヘアに仕上げたいのかによって、刈り上げサイズに違いが出てくるのです。

今流行りのツーブロックをバリカンで簡単に作れちゃいます。いまどきのツーブロックヘアを写真などで紹介しましょう。

海外で流行しているヘアスタイルで、0～6mmのグラデーション刈り上げがオシャレな印象に仕上がっています。最近では、日本人男性の間でも、注目されつつあるのです。七三分けにして、ポマードなどで毛流れをきっちり出すことで、男らしいワイルドな印象になります。

2～6mmのグラデーション刈り上げがオシャレなオールバック風ツーブロックヘアです。サイドからバックにかけて自然に仕上げることで、やわらかい印象に仕上がっています。ポイントはふんわり仕上げることで、手ぐしでオールバックを作り、ソフトワックスでシルエットを整えましょう。

10mm以上の刈り上げは、一見すると刈り上げていない印象に見られます。ワイルドさに欠けますが、やわらかくオシャレ男子を目指せるのです。硬めのワックスを使い、全体にもみこんでクシャクシャっと無造作に立たせるとかっこよく決まります。

ソフトモヒカンをセルフカットできたら、美容院代がうきます。ここでは、セルフカットで簡単に刈り上げる方法を動画などから紹介しましょう。

カットするとき、ブロッキングをすることで髪の境目をしっかりキレイに刈り上げることができるため、ダッカールなどを使って分けて固定させておくと便利です。トップの髪が長い場合、下に倒れてしまうので、巻いて上向きにダッカールで固定するようにしてください。

まず、後ろからみてV字になる部分を6mmでカットします。下から上にすくい上げるような形にするとスムーズに刈り上げることが可能です。そして、残りの部分をバリカンで9mmにカットしておきます。

刈り上げでとても重要な部分であり、いきなり短くしてしまうと失敗する可能性があるため、初めての人は長めにカットするのがおすすめです。一般的なのは、15～20mmでしょう。最後に中心部分を20mm以上の長さでカットすると、派手すぎない、強すぎないソフトモヒカンに仕上がります。

仕上げとして、えりあしの産毛をキレイにカットすることで、かっこいいソフトモヒカン男子になれます。グラデーションをキレイに出すには、何段階かに分けてから、バリカンの長さを調整することです。まずはバリカンの扱いになれる練習から始めるとよいかもしれません。

社会人も学生にも人気が高いツーブロックヘアを、バリカンで簡単に作ることができます。その方法について、動画を交えながら紹介していきます。

サイドからバックにかけて、バリカンをあてていきます。初めての場合は、いきなり短くすると理想との違いが出てしまうので、9mmでカットするとよいでしょう。トップの部分は、ダッカールなどでブロッキングしておくと、バリカンの仕上がりがよくなります。

グラデーションを出すために、6mmのアタッチメントで、もみあげからこめかみ部分にかけて短めに切り上げていきます。次に、もみあげ部分を3mmのアタッチメントで刈り上げると、スッキリしたサイドが完成します。

セルフで刈り上げるとき、使い勝手のよいバリカンがあると便利です。ここではプロがおすすめするバリカンを紹介しましょう。

一般バリカンと違い、アタッチメントの種類が豊富なので、セルフカットの長さを自分好みに変えることができるということで話題のバリカンです。ベリーショートから長めのカットまで対応するため、ツーブロックやソフトモヒカンにもおすすめタイプになります。

アタッチメント交換でさまざまなカットアレンジができるバリカンです。5mm～70mmまで、5mm単位で調整できるため、刈り上げすぎないナチュラルカットにしたい人におすすめでしょう。

いかがですか。バリカンを使った髪型はいろいろあり、長さ調整することで、ツーブロックやソフトモヒカンなど、さまざまなヘアアレンジが可能です。初めから3mmなど短い設定にすると切りすぎてしまうので、6～9mmぐらいから、写真などで比較をして刈り上げてみてください。