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銀杏の臭いの原因と理由を解明!対策や消す方法はあるの?【秋】成分も紹介!

2024.02.25

今回は秋の味覚の銀杏の臭いの原因と理由、臭いを消す対策などを解明します。また、例えば銀杏には豊富な栄養成分が含まれていて、しっかりと臭いを消す対策をすれば、この時期ならではの秋の味覚を味わえます。あなたも臭いの原因と理由を理解して、秋の味覚を味わいましょう。

  1. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】
  2. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】イチョウの木とは?
  3. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】なぜイチョウの木は臭うのか?
  4. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏に含まれる臭い成分とは?
  5. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏の防衛本能
  6. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏を踏んだ靴の匂いを消す対策とは?
  7. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏の美味しい食べ方
  8. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏で手が被れる?
  9. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】銀杏の効用とは?
  10. 【銀杏が臭い原因と理由とは?】秋の味覚を味わいましょう
これから秋の時期を迎えると楽しみなのが、自然の多い山々や多くの木が植えられている、都会の公園などで見られる色鮮やかな紅葉です。赤や黄金色に染まる紅葉は、私たちに秋の到来を実感させます。その中でも、黄色に色づいたイチョウの木は、まさに秋の風情を感じさせてくれます。
でもひとつ気になることがあります。それは、イチョウの木が発するあの独特な臭いです。心地良い臭いなら問題はありませんが、あまりにも鼻につくクサイ臭いは、せっかくの紅葉気分を台無しにします。できることなら、あの臭いを消すことができないかと考えてしまうほどです。
なぜ、紅葉に時期になるとイチョウの木はあんなにも臭いのでしょうか。また、思わず銀杏を踏んだ時に靴についた臭いは、どのように消すことができるのでしょうか。そして、銀杏を美味しく食べるには、どんな方法や対策があるのでしょうか。
街路樹や神社などの境内でよく目にするイチョウは、中国原産の裸子植物です。裸子植物とは、胚珠の部分がむき出しになっているものを指しています。このむき出しなっている部分が、例えば茶碗蒸しなどの中に入っている銀杏の実です。
イチョウの木は、古く中生代の時期からその姿をほとんど変えていません。そのことから「生きる化石」と呼ばれるほどです。
色鮮やかに黄色く色づく銀杏並木を通ると、色鮮やかな紅葉とは裏腹にとてもクサイ臭いが鼻をつきます。なぜ、あれほどまでにキツイ臭いがするのでしょうか。
実は、実際にはイチョウの木自体はそれほど臭いはしません。臭いの原因は、イチョウの木になる銀杏です。銀杏が時期を迎えて熟し始めると、あのような独特な臭いを発します。
イチョウの木には雄株と雌株があるのをご存知ですか。その二つのうち、銀杏がなるのは雌株だけです。例えば、街路樹としてイチョウの木を植える場合に、臭い対策として雄株だけを植えている場所があるほどです。そうすることにより、臭いに邪魔されることなくイチョウの木の紅葉を楽しむことができます。
銀杏には、酪酸とヘプタン酸の二つの成分が含まれています。これらの成分が、あの銀杏特有のクサイ臭いを発する原因になっているのです。

酪酸

酪酸はブタン酸ともいい、脂肪酸が分解する過程において臭いを発します。例えば、バターやチーズなどの酪農製品にも含まれていて、これらの発酵食品の製造過程には欠かせない成分です。
そのほか、例えば夏場になると足が臭くなる経験を誰もがしていることでしょう。あの臭いは銀杏に含まれるものと同じである酪酸によるものです。

ヘプタン酸

一方、ヘプタン酸はエナント酸ともいい、時間が経過して腐った油のような臭いがする液体です。
このように、人間にとって二つの苦手な臭いが合わさっているのですから、銀杏の臭いがどれほど臭いのかが理解できます。でも、銀杏がこれほどの悪臭を放つには、それなりの理由があります。
その理由とは、銀杏は悪臭を発することで、外敵に銀杏の実を食べられないように自らを衛っているのです。つまり自己防衛本能があのような悪臭を放つ原因になっているのです。
例えば、もしあのような臭いを発することがなければ、前述したような「生きる化石」として長い期間、ほとんど姿を変えずにはいられなかったことでしょう。
ところで、イチョウ並木を歩いていると思わず銀杏を踏んでしまって、とても嫌な気分になるのを多くの人が経験しています。例えば、いちどあのクサイ臭いが靴についてしまうと、簡単に消すことができません。
安い靴であれば思い切って捨ててしまうことができますが、高価で、ましてやお気に入りの靴であれば、臭いがついたくらいではおいそれと捨てるわけにはいきません。そこで、靴についた銀杏の臭いを消すための対策をご紹介します。

重曹を使う

靴についた銀杏の臭いは、重曹を使うことで消すことができます。
1.靴についた銀杏の実を、ブラシなどを使って綺麗に水で流し落とします。
2.靴に重曹をふりかけて3時間ほど放置します。
3.さらに臭いがついている場合には、バケツや洗面器に重曹を溶かしたぬるま湯に、臭いが付いた靴を3時間ほど漬け込みます。
4.その後、水洗いをしてしっかりと乾かせば、臭かった銀杏の臭いが取れます。
もし、銀杏を踏んでしまったらその場でティッシュなどを使って、付いてしまった銀杏をなるべく早く落としてしせば、重曹を使うことなく水洗いだけで臭いを消すことができます。
シーズンの時期にスーパーなどで売られている銀杏は、すでに処理がされているのでクサイ臭いがしません。しかし、イチョウ並木の下に落ちている銀杏はそのまま食べることができません。そのため、それらを美味しく食べるためには、あらかじめひと手間かける必要があります。

銀杏を美味しく食べる対策

私たちが銀杏を食べるのは、銀杏の実の中に入っている種の部分です。あの臭いは、その種の周りにある外皮の部分にあります。従って、外皮をしっかり落とすことにより、銀杏を美味しく味わうことができます。
1.バケツや洗面器などに銀杏を入れて、その銀杏がしっかり浸るほどの水を入れます。
2.その銀杏と水が入った入れ物を3日間放置します。
3.外皮が水を含んで柔らかくなってきたら、銀杏を水からすくい上げます。
4.柔らかくなった外皮を水で洗い流し、中の種の部分を取り出します。
5.取り出した種を風通しの良いところで天日干しをして、十分に乾燥させます。
6.乾燥させた銀杏を、フライパンやオーブンなどで煎ったり、室内のストーブのあたりでさらに乾燥させます。
7.殻が白くなるまで乾燥させましょう。試しに2〜3個割ってみて中から水分が出てこなければ、十分に感想ができた証拠です。後は殻を割って食べたり、茶碗蒸しなどの料理に使いましょう。
銀杏を取扱う際には注意したいことがあります。銀杏の実の果肉の部分には「ギンコール酸」という成分が含まれています。この「ギンコール酸」が皮膚に触れることにより、皮膚のかぶれを起こす原因になります。
ひどい場合には水疱になったり、全身までかぶれが広がることがあります。従って、上記のように銀杏を洗浄する場合には、必ずビニール手袋をするように心がけてください。
例えかぶれてしまっても慌てないでください。もしかぶれてしまった時には、強く擦らずに素早く石鹸で洗い落としてください。それでもかぶれが治らない場合には、速やかに病院の診察を受けるようにしましょう。
これだけ悪臭を放ったり、食べるのにも手間がかかる銀杏ですが、たんぱく質、脂質、ビタミンA群、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、鉄分などの豊富な栄養分が含まれています。但し、栄養が豊富に含まれているからといって、銀杏の食べ過ぎには注意しましょう。
個人差はありますが、あまり多くの量を食べると、銀杏に含まれる「4-O-メチルピリドキシン」という成分が、ビタミンB6の働きを阻害することにより、嘔吐や吐き気、目まい、痙攣などを起こし、さらには呼吸困難や足の麻痺などの症状を起こすことがあるので注意が必要です。

銀杏の食べ方に関する記事

いかがでしたか。臭いが嫌いと敬遠していた銀杏でも、ちゃんと下準備をすることで美味しく食べることができます。また、靴についた臭いも、正しく洗うことで臭いを洗い落とすことができます。
秋の紅葉の時期に、イチョウ並木を見かけたら銀杏拾いを楽しんでみましょう。そして、この時期を逃すことなく、栄養たっぷりの秋の味覚を味わってみてはいかがでしょうか。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://twitter.com/hisuitree/status/1047454585462259713