近年、オイルクレンジングは肌に良くないというイメージが強くなっているようです。もともと洗浄力の高さで人気があったのですが、何故、そのようなイメージを持たれるようになったのでしょうか。その理由は、クレンジングに含まれている「界面活性剤」と使い方にあります。

界面活性剤とは、油分と水分を混ぜ合わせるために必要な成分のことです。一般的なクレンジングオイルは、オイル成分が70〜80%、界面活性剤が15〜20%、その他成分が5％前後といった割合でできています。そして、この界面活性剤は、食器用洗剤などの洗浄成分として配合されているため、「界面活性剤=洗剤」というイメージから肌に良くないという認識が広がっていきました。

もし、オイルクレンジングの中に界面活性剤が含まれていなかった場合、メイクを馴染ませたオイルを水でしっかりと洗い流すことができず、肌に残留してしまいます。オイルとメイクを馴染ませ、界面活性剤によって油分と水分を馴染ませることで、綺麗さっぱりメイクを落とすことができるのです。

もう一つ肌に良くないと言われている理由が、その滑らかな感触にあります。摩擦がなく、ゴシゴシとした擦っている感覚がないためか、ついつい指先に力を入れてしまいがちです。メイクは拭き取るのではなく、オイルと馴染ませるものです。軽く滑らせているだけでもしっかりオイルとメイクは馴染んでいるので、力の入れすぎに注意しましょう。

とはいえ、洗浄力が高いオイルクレンジング。正しい使い方を学ぶことで、これらのデメリットを軽減することができます。その秘訣は「乳化」です。「乳化」をしっかりとすることで、指先に余計な力を入れずに済み、しっかりとメイクを落とすことができます。

乳化とは、油分と水分が混ざり合って白濁する現象のことです。これにより“水と油が混ざり合った状態”になり、汚れやオイルをすっきり洗い流せるようになるのです。

乳化をすることで、オイルとメイク汚れ、水が混ざり合って、しっかりと洗い流せるようになります。摩擦やメイクの肌への残留などを防ぐことができ、またすすぎ時間も短くなります。摩擦やオイルの残留はニキビの原因にもなるので、乳化は大切なステップです。

指先に力を入れずに、滑らせるようにクルクルと指を動かして馴染ませます。「弱すぎるかな？」と思うくらいの力加減で大丈夫です。

乳化に使うぬるま湯の量は少量で大丈夫です。オイルにぬるま湯を馴染ませると白濁してきます。最初から多量のぬるま湯をつけると乳化しにくいので、ちょっとずつ水を足すようにしましょう。

こちらはシュウウエムラのクレンジングオイルの動画ですが、正しいクレンジングの使い方を約40秒で簡単に学ぶことができます。

肌はとてもデリケートなので、擦ってはいけません。どうしても力が入ってしまう人は、力が入りやすい人差し指は避けて、中指と薬指だけを使うようにしましょう。もし、ファンデーションやマスカラが残ってしまうということがあれば、それは使い方の問題ではなく、メイクとクレンジングの相性が悪いということです。クレンジング自体を見直すようにしましょう。また、アイメイクは落ちにくいので、ポイントメイク用のメイク落としを使うようにしましょう。

商品の中には、濡れたままで使えるものもありますが、基本的に、濡れた状態ではうまくメイクを落とすことができません。乾いた肌にオイルをつけることで、メイクの油分が馴染むので、最初から濡れた状態だと洗浄力が弱まってしまいます。

冷たい水ではなく、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。冷たい水は、毛穴を引き締める効果があるので、毛穴の奥に詰まったメイクを落としづらくなります。ぬるま湯の目安は37度前後の人肌くらいです。40度以上の熱いお湯では、逆に皮脂を落とし過ぎてしまいカサつきの原因になってしまうので、気をつけましょう。

最高級のオリーブバージンオイルをはじめとしたコンディショニング成分が配合されていて、しっかりメイクを落とすことが出来ます。重たすぎずサラサラとした使い心地で、しっかり落とせるのに乾燥することなくしっとり肌になるので、長年愛用しているリピーターも多い商品です。どのクレジングオイルを使えばいいか迷っている人は、まずこちらを試してみることをおすすめします。薬局やコンビニなどで手軽に購入できるのも嬉しいポイントです。

敏感肌の人やニキビが気になる人に人気のブランドがdプログラムです。肌に負担をかけずにメイクを落としてくれるので、ニキビが気になる人も安心して使えます。dプログラムにはより肌に負担のかかりにくいジェルタイプもあるので、肌の状況に応じて選んでみるのも良いですね。すっきりしつつも優しい洗い上がりが人気です。

少々高価ではありますが、プロも愛用しているシュウウエムラは、女性に大人気の有名ブランドということもあって、質がかなり高いです。植物オイルなどの自然由来成分が98%なので安心して使えて、しかも洗浄力が高いためW洗顔不要。発売当初より人気が高く注目を集めています。ちょっぴり値が張っても根本的に肌改善をしたいという人におすすめです。

とにかくリーズナブルで質が良いのが無印良品です。雑貨や衣類で有名なブランドですが、化粧品においての優秀なアイテムが多いと話題になっています。オリーブオイル・ホホバオイルが配合されていて、アイメイクなどのポイントメイクもしっかり落とすことが出来ます。天然の潤い成分が配合されているので洗い上がりもしっとりしています。濡れた手で使用できるのも嬉しいところです。値段を気にしてちまちま使うこともないので、しっかりとした量で、肌を強くこすることなくしっかり馴染ませることができます。

イメージモデルである新垣結衣さんや、美白のイメージが強い雪肌精です。和漢植物オイルが高濃度で配合されていて、くすみをオフしてクリアな透明美肌に洗い上げてくれます。毛穴の奥の黒ずみやざらつき、余分な角質をスムーズに取り去ってくれ、実際に「ざらつきがなくなった！」という口コミも多数あります。雪肌精特有のモダンフローラルの香りも人気の高さの理由の1つです。

プチプラの中でも人気が高いのが、このちふれです。ミネラルオイルが成分の60%を占めていて、マスカラなどの落としにくいメイクにも馴染んでしっかり落としてくれます。肌がベタつかずしっかり洗い上げてくれて、濡れた手でも使えるので、とにかくコスパが良いです。薬局やドラッグストアなど身近な場所で取り扱いが多いのも購入しやすく嬉しいですね！

CMでもよく見かけるのがこのファンケルです。濃いアイメイクを擦らずににするんと落としているシーンが印象的です。実際に、テクスチャが軽めで、擦らずにウォータープルーフのマスカラや毛穴の角栓まで落とすことができます。「本当にCMみたいに落とせる！」と評判です。無添加というところも嬉しいポイント。敏感肌の人にもおすすめです。

メイクだけではなく、くすみまで落としてくれると話題になっています。日本初配合である、ロックローズオイルがくすみの原因である肌ステインを除去して、ワントーン明るい滑らかな肌に導いてくれます。顔だけではなく、肘や膝などに使用している人も多いようです。イモーテルオイル・バオバブオイル・アルガンオイルなど質の高いオイルが配合されているちょっぴりリッチな商品です。

敏感肌・乾燥肌の人に人気が高く、皮膚科でも推奨されているほど優秀なブランドがNOVです。低刺激で肌に優しいアイテムが揃っているので、ラインづかいをしている人も多いようです。NOVのクレンジングリキッドは、ニキビの原因になる角質や皮脂、毛穴のつまりにも効果的です。メイクをしっかり落としてくれるだけではなく、ニキビ対策としても使える嬉しいアイテムです。

大人向けのニキビケアブランドとして人気のルナメアACです。ニキビの原因となる角栓をオフして、ニキビができにくい肌に改善される効果が期待できます。ハーブ由来のハーバルモイストエキスは、肌に潤いを与えてくれるので、乾燥によるニキビを防いでくれる効果もあります。潤いを取りすぎることなくメイクを落とすことができるので、安心して使うことができます。

いかがでしたか？オイルクレンジングの正しい使い方とおすすめ商品についてご紹介をしました。乳化をするかしないかで、メイクの落ち方が全く異なります。今まであまり気にせずに使用してきた人も、乳化にかかる時間は、たったの30秒程度なので、ぜひ試してみてください。クレンジング後の仕上がりが全く異なります。そして、自分にあったアイテムを見つけてくださいね！しっかり落とせる安心感があれば、メイクももっと楽しくなります。