毎日200ミリリットルの汗をかいていると言っても、その全てがスリッパで吸収されている訳ではありません。ですから、毎日洗う必要もないでしょう。では、どのくらいの頻度でスリッパを洗えば良いのでしょうか。夏場と冬場では、汗をかく量も違いますよね。ですから、洗う頻度も夏場と冬場では違いがあります。

夏場は1週間に1回、冬場は2週間に1回ほどの頻度で洗うのが良いようです。夏場はこまめに洗うのが理想ですが、毎日毎日洗うとスリッパがヘタってきてしまい、型崩れしやすくなりますので1週間に1度程度が良いようです。

スリッパにはあらゆるスリッパと洗えないスリッパがあるということをご存知でしたか？実はあらゆるスリッパというものは、そんなに多くはありません。なぜなら、スリッパの硬い部分にはボール紙が使われていることが多いからです。材質が紙ですから、水に浸けて洗うと溶けてしまいます。その結果、型崩れを起こしたり、履き心地も相当悪くなります。

洗えるスリッパは洗濯のタグが付いていることがほとんどです。自分の履いているスリッパに洗濯のタグがあるか、どのような洗い方をすれば良いのかを確認しましょう。また、スリッパを購入する時にあらゆるスリッパには「洗えます。」と記載があるはずです。そうした記載のないものは、洗えないものと考えましょう。

では、早速洗濯してみましょう。洗濯機に入れる前に洗う準備をします。まず初めにスリッパのゴミを取りましょう。スリッパの底に付いたホコリなどを洗濯機で取り除くことはできません。ガムテープや掃除機などを使って丁寧にホコリを取り除いてください。

次にスリッパを洗濯ネットに入れます。1足ずつネットに入れることにしましょう。ネットに入れずにスリッパを洗うと、型崩れの原因になります。お気に入りのスリッパをボロボロにしたくない人は、注意してください。

洗剤は通常の洗濯洗剤で大丈夫です。汚れているからと言って、たくさん入れすぎないように気をつけましょう。洗濯機の洗濯コースは手洗いコース、またはドライコースなど一番優しく洗えるコースを選択します。スリッパは汚れています。ですから、他の衣類などと一緒に洗濯機に入れないように注意してください。ここまで来たら、後は洗濯機が洗ってくれます。洗濯が終わるまで待ちましょう。

手洗いでの洗い方も最初の洗う準備は洗濯機で洗う方法と一緒です。ガムテープや掃除機などを使ってゴミやホコリを取り除きましょう。

手洗いの場合には、バケツまたは洗面器、洗剤、歯ブラシ、スポンジを用意します。

まずは、ぬるま湯を洗面器にはって中性洗剤を少し入れ、泡立たせます。そして、スポンジを使ってスリッパの周りを洗っていきます。汚れがひどいところやスリッパの中は歯ブラシを使って隅々まで洗っていきます。

洗い終わったらぬるま湯につけてしっかりとすすぎをしましょう。何度か洗面器の中のお湯を張り替えて、きれいな水ですすぎを繰り返します。この時、すすぎが甘いとスリッパに水垢のような模様がついてしまうことがあります。注意してください。スリッパの中側にも水を入れてしっかりとすすぎをし、最後にヌルヌルした感じがないか確かめます。

最後の脱水だけ洗濯機にかけるという方法もあります。それができない場合は、タオルでしっかりと水分を拭き取るようにしてください。また、スリッパを絞らないようにしてください。型崩れを起こしてしまいます。

スリッパは厚みがある分、衣類のように簡単には乾きません。しっかり乾くまでに1日から1日半ぐらい干しておく必要があります。スリッパは干し方を工夫しないと生乾きになり、においの原因となります。また、上手な干し方ですと、型崩れを防ぐことができます。

天気の良い日に風通しの良い所で天日干しをすると良いでしょう。型崩れを防ぐためにも、また乾燥を早く進ませるためにも、スリッパの中に丸めた新聞紙などを入れて、干します。

天気が悪く、どうしても室内に干さなければならない時は、風通しの良い場所、換気扇の近くなどにスリッパを干すようにします。浴室乾燥機があるところでは、浴室に干しておくこともできるでしょう。

しっかりとスリッパを干すためには、週間天気予報などもチェックし、からっと晴れた日を選ぶことが大切です。

スリッパを洗う時の洗剤は、中性洗剤を使うと良いようです。普段使いしているスリッパであれば、洗濯に使っている時の洗剤で問題ないでしょう。

汚れがひどい場合には、酸素系の漂白剤を使うこともできます。バケツに40度程度のお湯を入れて酸素系漂白剤を溶かします。そのバケツに30分から60分ぐらいスリッパをつけておくと、綺麗になります。その後、充分にすすいでから脱水し、型崩れしないような干し方で、風通しの良い所で天日干しをします。

洗えないスリッパを使っている場合でも、どうにか清潔に使いたいという場合、除菌消臭スプレーを使うことをおすすめします。除菌消臭スプレーはスリッパの素材を選ばずに使うことができるようです。

また、除菌消臭スプレーを使う頻度は毎日使っても大丈夫です。スプレー後は風通しの良いところで乾かすことを忘れないでください。干し方にも気を付けましょう。

除菌消臭スプレーは有名なファブリーズをはじめ、様々なメーカーから様々な商品が発売されています。無臭のものから香り付きのものまでありますので、自分のお気に入りのものを探しましょう。

ただし、除菌消臭スプレーを使って臭いを消すことができても、湿気を取ることはできません。スリッパを脱いで出かける前に、シュッとひと吹きし、風通しの良い所で乾かしておく使い方が良いでしょう。

洗濯後、天日干しをしているときにも除菌消臭スプレーをかけると、生乾きの臭いを取ることもできます。除菌消臭スプレーは上手に活用してください。

洗えるスリッパではないけれど、どうしても可能なところだけ洗いたいということもあるかもしれません。スリッパの裏の滑り止めの部分は比較的汚れが気になるところですし、合成皮革を使っていることが多いため、ここだけは軽く洗うことができるかもしれません。

スリッパ全体を濡らすことなく洗う方法をご紹介します。使うのはメラミンスポンジと重曹です。

軽く濡らしたメラミンスポンジに水溶きの重曹ちょっとつけるだけです。そのまま優しくスリッパの底面を擦りましょう。黒っぽい水が出てきますので、固く絞った雑巾で拭き取りながら洗っていきます。滑り止めの部分でなくても、底面のつるっとした部分なら、この方法で汚れを落とすことができます。

スリッパの毎日のお手入れ方法の基本は、いつも乾いた状態をキープしておくということです。洗濯する頻度よりも、天日干しをする頻度を多くしましょう。毎日除菌消臭スプレーをかけて、天日干しできることが理想です。

お天気が悪く、天日干しをすることができないという日でも、スリッパの中に丸めた新聞紙を詰めておいたり、シリカゲルなどの乾燥剤を入れたりすることで、湿気を防ぐこともできます。

また、スリッパの中や底面はホコリやゴミが付きやすくなっていますので、ガムテープや掃除機などでこまめにホコリを取り除くようにしましょう。そして、汚れが気になったら洗濯するようにしましょう。

これでスリッパを清潔に使うことができるようになると思います。

・まずは自分のスリッパが洗えるか、洗えないかを確かめる。

・夏場は1週間に1回、冬場は2週間に1回の頻度で洗うようにする。

・洗い方は優しく、中性洗剤を使って洗う。

・干し方は風通しの良い場所で、型崩れしないように干す。

・消臭スプレーをかけ、天日干しをし、ホコリを取り除くことで毎日の手入れをする。

上記のことに気を付けて、清潔なスリッパを履いて気持ちの良い日々を過ごしましょう。