福岡の方言といえば、博多弁が一番有名ですが、福岡方言は地域によって3つに分けることができます。北九州市を中心とした福岡東部の「北九州弁」、福岡市を中心とした福岡西部の「博多弁」、久留米市・柳川市・大牟田市を中心とした福岡南部の「筑後弁」の３つです。

福岡では博多弁が使われていると誤解されていることも多くありますが、実際には北九州弁や筑後弁では言い回しやアクセントなどが大きく異なります。

俳優の瀬戸康史さんは福岡県福岡市博多区生まれです。『ルパンの娘』『海月姫』など数々の人気ドラマ・映画に出演したり、NHKの教養番組『グレーテルのかまど』にレギュラー出演するなど幅広い活躍を見せています。その甘いマスクと演技力の高さで大人気の俳優です。

俳優の妻夫木聡さんは福岡県柳川市出身です。代表作に『オレンジデイズ』『ランチの女王』『ブラックジャックによろしく』など今なお人気が高いドラマ作品がある、日本を代表する俳優の一人です。2009年のNHK大河ドラマ『天地人』では主演を務めました。

女優の橋本環奈さんも福岡県出身です。2003年にイベントで踊っている写真がネット上で「奇跡の一枚」として拡散されたことをきっかけに、大ブレークした橋本環奈さん。“1000年に1人の逸材”と言われているほどの可愛らしさの持ち主ですが、コメディドラマでの体当たりの演技など飾らない性格で男女共に高い人気を集めています。

女優の蒼井優さんも福岡県出身です。2017年に第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど日本を代表する女優の一人ですが、2019年にはお笑い芸人の南海キャンディーズ・山里亮太さんと電撃結婚したことで話題を集めました。

コンビ名に「博多」の名が入っている通り、福岡での活動ののち全国的に有名になったお笑いコンビの博多華丸・大吉の博多華丸さんは、福岡県福岡市出身です。相方の博多大吉さんは、生まれは兵庫県ですが育ちが福岡県古賀市です。

お笑い芸人のバカリズムさんは福岡県田川市出身です。ピン芸人としてネタを披露する以外にも、『素敵な選TAXI』『架空OL日記』『生田家の朝』などのドラマや映画の脚本家や俳優、作詞家、司会者などマルチに活躍されています。

方言の中でも全国的に知名度が高く人気も高い福岡方言。そんな福岡方言の中から、定番方言・かわいい方言・面白い方言を17選でご紹介します！意味を想像しながらチェックしてみてくださいね。

福岡といえば、コレ！というほど有名な方言が「〜けん」です。「〜けん」は「〜だから」など理由を述べる時に使う語尾で、博多弁で使われます。「頑張るけん！」「美味しいけん！」などよく使う方言の一つです。福岡市地下鉄のICカードの名前も「はやかけん」という名前で、「早いから便利」という意味からきています。

「〜ちゃ」は「〜だよ」という意味で使われる語尾です。「コレ美味しいっちゃ（〜コレ美味しいんだよ）」「最近忙しいっちゃね（＝最近忙しいんだよ）」などと使います。かわいい方言の一つとして人気があります。特に博多弁で使われる言い回しです。

「〜ばい」も「〜だよ」という意味で使われる語尾です。こちらも福岡らしい方言として有名ですね。「雨が降ってきたばい（＝雨が降ってきたよ）」「食べずに終われんばい！（＝食べずに終われないよ）」などと使います。

「あーね」は「あーなるほどね」「あー確かにね」という意味です。軽い相槌として使うこともあります。

「かたす」は「仲間に入れる」という意味です。小学校の校庭や公園などでは子供達が「私もかたして〜！（＝私も仲間に入れて〜！）」なんて言って大人数で鬼ごっこなどをやっている様子が見られますよ。

「からう」は「背負う」という意味です。「ランドセルをからう（＝ランドセルを背負う）」などと使います。標準語とはかなり異なるユニークな方言の一つです。

「きんしゃい」は「きてください」という意味です。福岡に行くとよくお店や旅館の人が「よーきんしゃった（＝よくいらっしゃいました）」「またきんしゃい（＝またいらっしゃってください）」と言ってくれますよ。聞くと福岡に来たことが実感できる方言です。

一見標準語と変わらない「来る」ですが、福岡では「行く」という意味でも「来る」を使います。英語の「I'm coming」が「今行くよ」という意味になるのと同じような使い方と思うとわかりやすいかもしれませんね。

「しゃーしー」は「うるさい」という意味です。騒音に対しての「うるさい」のみならず、「面倒」「煩わしい」といった意味でも使われます。「このカフェしゃーしーけん、集中できん（＝このカフェ騒がしいから集中できない）」「資料の準備ばせなんけん、しゃーしー（＝資料の準備しなくちゃいけないから面倒だ）」などと使います。

「ちかっぱ」は「とても」という意味です。「力いっぱい」という言葉が訛ったものと言われています。「ちかっぱ、ヤバい」「ちかっぱ頑張った」などと若い人も使っています。

かわいい福岡方言として知られている「とっとっとー」は「取ってあるの？」という意味です。3番目の「と」の音が上がり「とっとっとー？」となります。「席とっとっとー？（＝席取ってある？）」などと使います。「〜と？」という語尾は特に博多弁で使われます。

「ならねー」は「じゃあねー」という意味です。関西弁の「ほな！」と同じようなニュアンスです。省略して「なら！」だけになることもあります。かわいい方言として人気があります。

標準語のようで福岡独特な言い回しになるのがこちらの「なるほどですね」です。標準語では「なるほど」のみで使いますが、福岡ではつい「なるほど」に「ですね」をつけてしまいます。福岡以外では間違った敬語を使っているようでモヤモヤしてしまうなんてことも言われてしまいがちなユニークな方言です。

「はらかく」は「怒る」「腹をたてる」という意味です。「そんな腹かかんでもよかろうもん（＝そんな怒らなくても良いでしょ）」などと使います。

「ばってん」は「〜だが」「〜だけども」という意味です。「かいげいたばってん、手のでらんやった（＝買いに行ったけど、手が出なかった）」「Aが良いと思うばってん、Bも捨てられない（＝Aが良いと思うんだけど、Bも捨てられない）」などと使います。

「はわく」は「掃く」という意味です。「床をほうきではわく（＝床をほうきで掃く）」などと使います。

「よか」は「いいよ」という意味です。かわいい福岡弁として知られていますね。「よかよ〜！」などと言われたらキュンとしちゃいますね。

福岡の方言は特にかわいい方言として高い人気を集めていますが、そんな福岡方言が告白フレーズになったらもっと胸キュンしちゃうこと間違いなし！ということで、福岡方言の告白フレーズを3選でご紹介します。

「ずっと好いとったとよ」は「ずっと好きだったよ」という意味です。募る気持ちが抑えきれず、つい本音で素の状態で方言が出てしまった…！なんてシチュエーションが想像できる、胸キュンすぎる告白フレーズですね。

「好きになったちゃけど、どうしたらいいと？」は「好きになっちゃったんだけど、どうすれば良いの？」という意味です。「〜と？」の語尾が福岡らしくて素敵です。「好き」とストレートに言われるのも嬉しいですが、あえて「どうすれば良いの？」なんて言われちゃうと、可愛すぎますね！

「お嫁さんになりたいっちゃん」は「お嫁さんになりたいの」という意味の最強の福岡方言の逆プロポーズです。「〜ちゃん」は主に博多弁で使われる語尾です。もし橋本環奈さんに言われたら…なんて想像してしまいたくなるほど破壊力のデカい告白フレーズです。

いかがでしたか？美味しいグルメもたくさんあり、多くの有名人を排出している福岡の方言について、特徴や定番方言、かわいい方言、面白い方言、そして胸キュンの告白フレーズをご紹介しました。かわいい方言として全国的に人気の高い福岡方言。異性に言われてみたいフレーズもたくさんありましたね。旅行先としても人気が高い福岡。ぜひ訪れた際には本物の福岡方言を聞いてみてくださいね！