東京の隣に位置し、東京ディズニーランドや成田空港など、全国的に有名なスポットも多数有する千葉県。千葉には方言が存在しないなんてイメージを持っている人も少なくありませんが、実は千葉にも方言があるんです！まずはそんな千葉の方言の特徴についてご紹介します。

千葉の方言には地域ごとに3つの種類に分かれます。それが、房州弁・東総弁・野田弁です。また、房総弁のことを千葉弁と呼ぶこともあります。

房総半島南部で主に使われる方言で、「ぺ」「だっぺ」などを語尾につけるという特徴があります。

房州弁と茨城弁の間のような話し方で、北東部中心に使われています。東北弁にも近いニュアンスがあります。語尾にも訛りが強く、同じ千葉でも北西部の人からは何を言っているのかわからないなんて言われてしまうこともあります。

野田市内で主に話される方言で、埼玉弁や茨城弁と似ているところがあります。語尾にも「〜すっぺ」と、語尾が上がる茨城訛りのイントネーションです。その立ち位置の曖昧さから、“他の方言とはちょっと違う中途半端な方言”なんて言われてしまうこともあります。「わかねーけど」というごまかしの言葉をついつい言ってしまうなんて特徴もあります。

東京に近く通勤圏内である千葉県北西部では、方言を使われることがほとんどなく標準語で話す人がほとんどです。

国民的アイドルグループ・嵐のメンバーである相葉雅紀さんは、千葉県千葉市の出身です。実家が中華料理屋さんであることでも知られています。

大人気女性アイドルグループAKB48の元メンバーで女優の前田敦子さんは、千葉県市川市出身です。AKB48の絶対的エースとしてデビュー時よりグループを支え続け、現在では俳優の勝地涼さんと結婚し、1児のママでもあります。

女装タレントのマツコ・デラックスさんは千葉県千葉市の出身です。数々のレギュラー番組を持ち、見ない日はないというほど大活躍のマツコさん。自身の冠番組である『月曜から夜ふかし』では度々千葉県出身であることをお話ししています。

ここからは、千葉方言の房州弁・東総弁・野田弁の中から定番から可愛い、面白いものまで17選でご紹介します。意味を考えながらぜひチェックしてみてくださいね。

「やんでく」は「歩いていく」という意味の房州弁です。「おらあ、やんでくお（＝私は歩いていくよ）」などと使用します。

「おっぺす」は「押す」という意味の房州弁です。「そんなにおっぺすでねーど（＝そんなに押すんじゃないよ」などと使います。

「くわっせぇ」は「食べなさい」という意味の房州弁です。おばあちゃんの家にいくとよく言われる言葉でもあります。千葉の飲食店のポスターなどで見かけることも多々あります。

「おいねー」は「だめだ」という意味の房州弁です。「そらおいね〜お（＝そら、だめだ）」などと使います。

「てっぱつ」は「大きい」という意味の房州弁です。もっと大きい時には「すてれっぱつ」と言います。「この貝てっぱつだな（＝この貝大きいな）」などと使います。

「〜やんべえ」は「〜しよう」という意味の房州弁です。「いっぺえやんべえね（＝一杯飲みましょう）」などと使います。

「けえ」は「食べなさい」という意味の東総弁です。おばあちゃんの家などに行くと、「けえ！けえ！」などと言われてお腹いっぱいご飯を食べさせてくれるというのが東総弁地域に田舎がある人のあるあるです。

「やあこい」は「柔らかい」という意味の東総弁です。「これ、やあこい（＝これ柔らかい）」などと使います。柔らかい触り心地が伝わりやすい可愛い方言ですよね。

「おっち」は「味噌汁」という意味の東総弁です。

「ぬっけえ」は「暖かい」という意味の東総弁です。「このおっち、美味しいね（＝この味噌汁、美味しいね）」などと使います。なかなか意味が推測できない珍しい方言ですね。

「ひんま」は「昼間」という意味の東総弁です。「ひるま」が訛った言葉なので、意味は推測しやすいかもしれませんね。とても可愛い響きの千葉方言です。

「わんらーらー」は「あなたたち」という意味の東総弁です。「わんらーらーよ！んなことやってねーよ！（＝あなたたちねぇ！そんなことしないでよ！）」などと使います。

「あじょうだ」は「どうですか？」という意味の東総弁です。「あじょうだ？いいみでえだな（＝どうなった？大丈夫そうだな）」などと使います。

「はらくち」は「おなかいっぱい」という意味の野田弁です。「はらくちだったら食べなくて良いよ（＝お腹いっぱいだったら食べなくて良いよ）」などと使います。

「こわい・こええ」は「苦しい」という意味の野田弁です。「爺さん、こええか？（＝爺さん、気分悪い？）」などと使います。

「〜ちって」は「〜しちゃって」という意味の野田弁です。「〜しちゃった」という意味で「〜ちった」という言葉も使われます。「携帯のアンテナおっちょれちった（＝携帯のアンテナ折れちゃった）」などと使います。

「かんます」は「かき回す」という意味の野田弁です。「2.3回かんましといて（＝2.3回かき回しておいて）」などと使います。

方言は告白フレーズになると可愛さが増すもの！ここからは可愛い千葉方言で言われたい告白フレーズを3選でご紹介します。

「だがん、にすが好きだって言ってるんだっぺ」は、「だから、あなたが好きだって言ってるの」という告白フレーズです。ちょっぴり強気な感じが胸キュンですよね。「だがん」が「だから」、「にす」が「あなた」という意味です。

「おめぇさ好きっちゅーとるべー？」は、「お前のこと、好きって言ってるでしょ？」という告白フレーズです。こちらも強気な感じで積極的な千葉男子に言われたいセリフですよね。語尾に「べ」があることで千葉らしい雰囲気があり、胸キュンです。

千葉の中でも北西部になると標準語を使うようになるので、どストレートな告白フレーズになります。「〜じゃん」という語尾は東京を始めとして関東らしい言い回しなので、使い慣れていない他県民にとっては少しドキッとしてしまうポイントかもしれませんね！

いかがでしたか？千葉の方言について、特徴や定番、可愛い、面白いものや胸キュンの告白フレーズについてご紹介しました。東京のお隣の県ということもあり、千葉には方言がないと思っていた人は、しっかりした方言があり驚かれたのではないでしょうか？房州弁・東総弁・野田弁と、地域によって細かく分かれているのも意外でしたね。ぜひ千葉を訪れた際には地元の人とたくさんコミュニケーションをとってみてくださいね。