いつもどんなお茶を飲んでいますか?緑茶や烏龍茶、紅茶などはよく聞きますが、白茶って聞いたことありますか?最近ヨーロッパを中心に注目を集めている人気のお茶で、美容効果があるという噂もあります。女性にはうれしいお茶ですよね。まずは白茶とはどんなものなのかをご紹介し、白茶の選び方や美味しい淹れ方などをご紹介します。

実は、お茶には緑茶や紅茶の他に黄茶、黒茶、青茶、白茶などの種類があります。その一種類の白茶ですが、実は緑茶や烏龍茶などよりもずっと昔から作られているお茶のひとつです。白茶は、中国のお茶農家の方達が、自分たちもお茶を飲みたけれど、お茶を加工する機械がないので、収穫したお茶を日陰で干して飲んでいたそうです。それが白茶の元だそうです。今ではヨーロッパで人気があり、約8万枚の茶葉から450gほどしか作れないと言うほど貴重なお茶だそうです。

白茶の加工方法は、茶葉を放置し乾燥させることにより縮れさせます。茶葉に脱水ストレスを与えることによって酵素発酵を促進させるそうです。徐々に脱水させることにより甘い香りが出てきます。休息に水分を乾燥させる時には湿度や風量、温度などを厳密に管理する必要があり、とても手間がかかる製法になっています。また、技術を要するお茶でもあります。

代表的な白茶は、白毫銀針(はくごうぎんしん)、白牡丹(はくぼたん)、寿眉(じゅび)などで、色は淡い茶色で薄く、香りも烏龍茶のような強い香りではないので、とても上品なお茶ですが、物足りなさを感じる方もいるかもしれません。苦味や渋みがほとんどないので、緑茶などが苦手な方におすすめです。

白茶は、美人のお茶や若返りの水とも言われている女性にはうれしいお茶で、最近ではハリウッドセレブの間でもその効能を期待して人気が高まっています。では、その白茶の効能とはどんなものがあるのでしょうか?まずは、抗酸化作用が高いと言われています。白茶は、乾燥以外ほとんど加工されていないので、ポリフェノールやカテキンなどの抗酸化フラボノイドがそのまま濃く茶葉の中に残っています。抗酸化作用が強いと言うことは、老化を防ぎ、シワなどを予防する効果も期待できるそうですよ。

白茶には、アミノ酸やビタミンCも含まれているので、美肌効果が期待できます。ビタミンCは、皮膚や粘膜を保護する役目もあり、傷ついた箇所を修復してくれる働きもあります。また、カテキンも含まれているので、体脂肪の蓄積を防ぐ効能や分解促進効果もあると言われていますので、ダイエット中の女性には特におすすめです。最近では、化粧品の名前に白茶とつくものをみかけるようになりました。化粧品の原料としても注目されているくらい美肌効果が期待できるんですね。

白茶には熱を体の外に出させる効能もあるので、風邪っぽい時や熱っぽい時などや体が火照る時などに良いと言われています。また、ポリフェノールによる殺菌作用もあります。アミノ酸の効果で、解毒作用やデトックス効果などの効能もあるので、熱っぽい時などには特におすすめです。

白茶にはテアニンと言う成分が含まれていて、テアニンは、自律神経を整えてからだの内側からリラックスさせてくれる効能があります。テアニンはアミノ酸の一種で、お茶の旨味を引き出したり、興奮を抑える効能などがあり、緊張を和らげてくれる効能もあります。また、テアニンにはストレス抑制効果や自然な眠気を誘う効果もあるので、なかなか寝付けない人などのベッドタイムティとしてもおすすめです。

白茶の中にはフラボノイドが含まれているので、カテキンの作用により血圧を下げたり、血管の弾力性を向上させたり、血中コレステロールを低下させたり、脂質異常症を改善したりする効果もあります。また、心臓血管異常のリスクを下げる効果もあると言われています。また、白茶には糖尿病によくある症状(グルコース耐性上昇など)を軽減する効能があるとも言われています。また、テアニンの効能で、脳細胞の死滅を抑制し、記憶力を回復する効果もあるそうなので、ビタミンCの効能で老化防止にも役に立つので、成人病予防以外にも高齢の方などにもおすすめです。

白茶は、製造工程の中で、乾燥させ茶葉を縮ませるだけ(銘柄によっては火入れを行うものもあります)なので、茶葉を揉み込む過程がなく、摘み取ったままの姿を残しているものが良いです。また、新鮮な芽の部分を使われているもので、白銀のように銀色の産毛で覆われているものを選ぶとよいです。

白茶は、そのグレードによって淹れ方に気をつけなければなりません。質が高ければ高いほどそれほど気にせずに淹れても大丈夫ですが、2-3番茶から作られた白茶を淹れる場合は、渋みを感じやすくなるので、お湯の温度を低めにすると渋みを抑えた淹れ方ができます。優しい味なので女性やお子さんにおすすめです。

質の高い白茶の美味しい淹れ方は、200ミリリットルの沸騰したお湯に3g程度を入れて20-30秒待つと美味しい白茶になります。2煎目からはそんなに長く待つことはなくお湯を入れてから数秒待てば大丈夫です。

白茶は、グレードによってお湯の温度を変えて入れる淹れ方が良いですが、水出しの方法もあります。水出しの場合は、1リットルの水に5g程度の茶葉を入れ、冷蔵庫などで数時間入れておいてください。水出しの場合は、熱を加えないので、茶葉にダメージを与えないため、冷蔵庫で数日保管することができます。優しい味なので、他のお茶とブレンドして飲むのもおすすめです。

こちらは、白茶にバジルシードとブルーベリーを加えたドリンクです。ブルーベリーの控えめで爽やかな香りが白茶の香りを邪魔することなくいただけるのがよいです。バジルシードの代わりにチアシードなどでもデザート感覚になってヘルシーですよね。

白茶は優しい味でとても繊細な香りと味があります。だから、あまりバターなどを使ったようなお菓子と合わせるのではなく、自然な甘さがあるココナッツなどと合わせると美味しく飲めます。中国のお菓子やアジアのお菓子など、自然な素材を生かしたシンプルなお菓子がよく合います。たとえば、こちらのようなココナツプディングなどは優しい甘さなので白茶を美味しくいただけます。

いかがでしたか?女性にうれしいいろんな効能がある白茶についてご紹介しました。白茶は質のグレードによって淹れ方が違い、質の高いものならば熱いお湯を注いでも美味しくいただけますが、それほど質が高くないものを選んだ場合、なるべく低い温度のお湯で淹れると美味しくいただけます。抗酸化効果や美容効果などがある白茶なので、女性だけではなく、男性もお子さんもみんなで楽しみたいですね。