ポインセチアの特徴は? ◆はじめに
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鉢植えのポインセチアのお値段は結構高く、サイズにもよりますが、5号鉢は平均で3,000円ほどします。せっかく買ってきたのですから、越冬させて長く楽しみたいものです。
今回は、鉢植えのポインセチアの栽培のコツ、そして万が一枯れてしまった場合の復活方法についてご紹介します。
その前に、ポインセチアの特徴などについて簡単にご紹介します。
特徴
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復活方法の前に、ポインセチアの特徴についてご紹介します。ポインセチアの原産地はメキシコです。山地に自生するユーフォルビア・プルケリマ(Euphorbia pulcherrima)という品種を改良してつくられたものです。
山地に自生していた本来の野生種は、耐寒性があったために軽い霜程度で枯れることはありませんが、通常売られているポインセチアは園芸種です。そのため、冬の環境を整えてあげないとすぐに枯れてしまいます。
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ポインセチアの特徴として、日が短くなると花芽ができる「短日植物」なのです。そのため、自然条件下では、10月下旬から花芽分化が始まります。ポインセチアのあの赤は、段ボール箱などで覆って人工的に日照時間を短くする(短日処理)ことで、色づかせることができます。花芽を早くつけさせ、早くから色づかせて楽しむことができます。
赤くなる理由は、下記の点にあります。
苞が赤い理由は、受粉を助けるため。ポインセチアは花が小さいため、苞を赤くすることで虫を呼び寄せます。最近出てきた白いポインセチアは品種改良で作られたもので、その他にも黄色など多彩な色が登場しているそうです。
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ポインセチアの花に見える、赤や白などに色づいた部分は、実は花弁ではありません。「苞(ほう)」と呼ばれもので、本当の花(黄色い部分)のまわりを取り囲んでいます。また、草ではなく、低木です。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ❶基本的な栽培方法
↑まず、日常管理の方法をご覧ください。
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クリスマス時期などの冬に買った開花している鉢植えの株は、日当りのよい室内に置きましょう。また、寒さには弱いので最低温度10℃を保ちましょう。しかし冬に気を付けたいのが、暖房器具の温風が直接当たらないようにすることです。そして、冷え込む窓辺や玄関に置く場合は、夜には厚手のカーテンを引き、窓からも離してあげましょう。
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無事に冬を超えた鉢植えのポインセチアは、5月から9月までは屋内ではなく、屋外で管理します。充分な日を当ててください。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ❷枯れる原因と対策は?
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ずばり、ポインセチアの復活は、「茎」の状態にあります。まだ茎に元気があるのか? 目安は、茎にみずみずしい感じがあれば、あきらめるのはまだ早いようです。葉が出てきて、復活できる可能性があります。
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まだ茎がみずみずしいようなら復活する可能性が高いので、水やりをする必要はありません。少し水やりを控えて様子をみます。反対に、葉っぱがチリチリの状態でしたら、水が不足している可能性が高いです。そこで、土が乾いたらたっぷり水をやってください。
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また、ポインセチアの枯れた枝や、しおれたり茶色っぽくなっている葉っぱは取り除きます。
完全に枯れた場合の復活は難しいですが、以上の状態を確認出来たら、次からご紹介する復活方法に取り組んでみましょう。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ①暖かい場所に移動する
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ポインセチアは、気温が10℃以下になるとすぐに葉が黒くなり、枯れてしまいます。冬は、窓辺に置くと、昼と夜の寒暖差についていけなくなります。
ポインセチアに元気がなくなってきた感じがした場合は、室内の温かい場所に移動しましょう。早い段階での対策が必須です。しかし注意点として、エアコンのそばなど温風の当たる場所は避けましょう。乾燥して葉っぱが枯れてしまいます。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ②充分な日光を
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メキシコ原産というだけあり、ポインセチアは太陽の光が大好き。そのため日光不足になると、葉っぱが下の部分から黄色に変わってきてしまいます!夏冬にかかわらず、日当たりの良い場所に置きます。そしてさらに、午前中にしっかりと日光を当ててあげましょう。午前中の太陽のほうが、力強く、植物も元気になれるのです。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ③適量の水を
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ポインセチアは、水やりのタイミングが大切です。植物一般に言えますが、植物には「生育期」(ポインセチアの場合は4月~10月)と「休眠期」(ポインセチアの場合は11月~3月)があります。
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そのため水の量やタイミングの調節が必要になります。「生育期」の水やりのタイミングは“土が乾いてから”、「休眠期」は“土が乾いて3~5日たってから”が目安です。
ありがちな失敗が、まだ湿っているのに水やりをしてしまうこと。日当たりのよい室内にポインセチアを置いているのに、葉っぱがまだ青々としているのに次から次に枯れ落ちたことはありませんか?これは根腐れをしている証拠です。つまり、根が水を吸収しきれていないのです。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ④適量の肥料を
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ポインセチアの「休眠期」は、11月~3月とご紹介しましたが、赤く色づいているということは成長が抑えられているので、肥料はやらなくても良いのです。
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肥料をやるタイミングは、春、つまり芽が出てきた頃または秋に色づく前までがベストです。そして少しずつ色付いてきたら、肥料をやる量を少なくしていきましょう。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ❸ポインセチアは【挿し木】で増やす
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完全に復活できた場合は、挿し木で増やしていきましょう。以下の方法をご参考にしてください。
①新芽の生えた枝を5~10cm斜めに切り取る ②上の方にある葉っぱを2~4枚ほど残し、他を切り落とす ③カットした枝の切り口を1時間ほど水につける ④赤玉土(小粒)か酸度調節済みのピートモスを鉢やプランターに入れて湿らせる ⑤指や割り箸で土に穴を空け ⑥水を吸わせた枝を土に挿す ⑦明るい日陰の風通しがよい室内で管理する ⑧根が出るまではこまめに葉水を与える ⑨20~30日ほどで根と新芽が生えてきたら、4~5号鉢に植え替える ⑩通常通り管理して育てる
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ❹剪定の方法
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ポインセチアの剪定は、とても大切です。剪定をしないと、夏にわき芽が成長しなくなる現象が起きてしまいます。剪定の方法は、株の根本から約10~15cmほどまで全て切り落とします。このときに、葉っぱは残さなくても良いです。
↑選定方法です。
ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えでの復活方法 ❺植え替えの方法
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剪定が終わったら、植え替えをします。植え替えに必要なものは、「ひと回り大きい鉢」、そして「苗植えのときと同じ土」です。植え替えの方法は、株を取り出し、手で根を1/3ほどほぐします。そして、苗を新しい鉢に植え替えます。
↑植え替え方法です。
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◆まとめ~ポインセチアが枯れる?挿し木・鉢植えで復活させよう!
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枯れてしまいそうなポインセチアの復活方法についてご紹介しました。完全に枯れてしまった場合は難しいですが、茎を見てみずみずしさがあるようでしたら、復活の可能性はあります。その場合の復活方法で注意したい点は次の4つです。
①気温は10度以上 ②充分なな日光を ③水やりは生育期と休眠期で調整する ④肥料も生育期と休眠期で調整する
そして復活したら、挿し木で増やしていきましょう。また剪定と植え替えも必要です。上手に育ててお友達にも分けてあげましょう!