オレンジピールとは
オレンジピールとは、その名の通りオレンジの皮を意味します。今回は、オレンジの皮を乾燥させて、砂糖水で煮詰めて出来た、製菓材料としてのオレンジピールと、単純にオレンジの皮を乾燥させて使用する2つの方法をご紹介していきます。


皮の効能
普段はオレンジやみかんは果実のみ食べて、皮は捨てているかと思いますが、実はその捨ててしまっていた皮には、驚くべき効能があるのです。


皮の白い部分には、ビタミンPという成分が含まれており、毛細血管を強くして、動脈硬化予防の働きがあります。更には、カリウム、葉酸、食物繊維も多く、水溶性食物繊維であるペクチンも含まれていることから、整腸作用や大腸がん予防など、捨てるにはもったいない効能ばかりです。
オレンジピールの簡単活用レシピ①虫避けなど生活の知恵
日本では、「温州(うんしゅう)みかん」として明治時代から全国的に妻財されるようになり、ビタミンCが手軽に摂取できるようになりました。また、その昔から、このみかんの皮を乾燥させて「陳皮」と呼ばれる漢方薬として使用されていました。


虫避けとしての効能
乾燥をさせた皮には、リモネンという精油が含まれており、その成分が虫の嫌いな匂いなので、効果を発揮させるためには火をつけると、虫避けとしても活用できます。


風邪症状の改善と予防としての効能


冬には柚子湯などに入りますが、実はみかんやオレンジの皮を乾燥させた「みかん皮風呂」も風邪の症状改善や予防の効能があるので効果的です。冬場は特にみかんの消費量が多くなるので、是非試してみてください。
オレンジピールの簡単活用レシピ②料理のスパイス
オレンジの皮を乾燥させて、世界的にそのままスパイスとして料理に活用されています。


インドではカレーの中にこのオレンジピールが入っていたり、チキンソテーなどのスパイスとしても活用されています。また、皮の効能を十分に摂取するために、オレンジピールのハーブティとしても飲むことができるので、様々な活用方法があります。


中国でも、代表的な香辛料「五香粉(ウーシャンフェン)にも「陳皮」はかかせない重要なスパイスとなっています。