どこから臭う?

人の車に乗せてもらったとき、ふと感じてしまう酸っぱい臭い。汗の匂いともまた違った車内だけから臭ってくるあの独特の臭いの原因は一体何なのでしょうか。臭いの元をたどって行くと、シートや天井ではなく、エアコンから臭っているようです。
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原因はエアコンのカビ

この臭いの原因、実はエアコンから発生したカビの臭いなんです。エアコンのカビはしばらく使っていなかった車のほうが繁殖しています。季節が夏になり、久しぶりに車内のエアコンをつけるとカビくさい臭いがしますね。この臭い、最小限に抑えることはできないのでしょうか。対策を考えていきましょう。
カビの発生条件

ここでまずカビについて詳しく理解していきましょう。カビには多くの種類があり、湿気を好むカビもいれば、乾燥した環境を好むカビもいます。ちなみに糖度の高いお菓子に発生する赤茶色っぽいカビは乾燥した環境を好むカビです。また、カメラのレンズやフィルムなどに繁殖するカビも乾燥した環境を好みます。
湿度が高い環境を好むカビは赤や黒の私達がよくカビと聞いて連想するカビになります。このカビたちは湿度90%以上を好むので、水気が多い場所によく発生します。カビの発生条件は栄養・酸素・温度です。ここに湿度が加わればカビの住処が完成してしまいます。しかしここにあの車内の酸っぱい臭い対策のヒントが隠されています。

エアコン【車の酸っぱい臭い対策】原因・応急処置は?フィルター交換の費用・暖房がきく?①応急処置

車に急に友人を乗せなくてはいけなくなったなど、ドライバーさんは一時的にでも臭いを消したいとき、ありますよね。ここで簡単な応急処置の方法をご紹介します。まずエアコンのボタンを切ってください。そして設定温度を最高にあげ、風量も最大設定に変更します。そして窓を開けて換気をしながら臭いが消えるまで放置します。
車内に人がいるとエアコンに発生したカビの胞子が風に乗って舞うので、必ず車内に人がいない状態で応急処置を試してください。エンジンをかけっぱなしのまま放置するのは盗難の危険性もあるので、近くで様子を見守りながら作業してくださいね。